NO.1
会場: セミナー会場1
21世紀の技術と産業 〜学んだこと、伝えること〜
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(株)デンソー 顧問 石丸 典生 氏
18世期に花開いた科学文明は、人類に豊かで便利な生活を提供した反面、人口の爆発的増加、大量生産・廃棄による自然環境の劣化を招き、21世紀末には地球の破滅、人類の滅亡という懸念さえ囁かれている。人類の永続を図るため、今、我われ企業家・技術者の果たすべき責務は「人と未来を見据えた新しい価値の創造」です。環境に優しい画期的な生産効率の向上と、全ての人々がその便益を共有することで平和で平等な社会を創造することだと思う。多くの先輩の教訓。80年の経験を通じて今後の生き方を皆様と共に考えよう。
デザイン、試作モデルから実装へ 〜進化する3Dプリンタの今〜
10:20〜10:45
- 3Dプリンターの実力
- (株)JMC 3DPグループ 営業 宇加地 昴洋 氏
製造業において大きな話題となった3Dプリンター。そのインパクトとは対照的に実力や活用方法に関する情報は未だに少ない状況です。セミナーでは、3Dプリンター出力サービスを事業として展開している立場から、3Dプリンターの活用方法や装置購入の是非について、実際の事例に基づいて解説します。
10:45〜11:10
- 低価格・高精度3Dスキャナが変えるリバースエンジニアリング
- ディプロス(株) 代表取締役 池田 博史 氏
低価格・高精度非接触3次元スキャナー「HDI ADVANCE R3」の実演紹介と、スキャンしたポリゴンデータをRhinoceros用プラグインT-Splines、Rhinoresurfでサーフェスやソリッドに置き換える手順をご紹介致します。また3Dスキャナーを活用することで、どのようなメリットが得られるのか、そしてものづくりの工程がどのように変化するのか。3Dスキャナーの活用方法を解説します。
11:10〜11:35
- カラー樹脂系粉末と複合樹脂の技術とその応用〜Projet4500、5500X〜
- (株)セイコーアイ・インフォテック 営業部 3Dソリューション担当プロダクトマネージャー 町田 林 氏
3Dプリンタはここ数年急激に認知と導入が進み一定のイメージ(樹脂、石膏など)ができあがりつつあり用途も拡大してます。その中で、石膏では、強度やコスト、複合樹脂系プリンタでは造型精度などが課題となっていました。今回、新しい方式と技術を搭載した3Dプリンタ【樹脂粉末カラープリンタ】・【複合樹脂対応プリンタ】で、拡大と細分化が進む造型ニーズに簡単な事例とともにご紹介します。
11:35〜12:00
- 金属3Dプリンターの間違った解釈
- (株)J・3D 代表取締役 高関 二三男 氏
マスコミなどによってもたらされた3Dプリンターの誤解。これは金属3Dプリンターでも同じ事。なんでも出来る魔法の箱と思われている3Dプリンターの誤解と金属の造形ルールをお話させて頂きます。金属3Dプリンターの間違った解釈のまま進んでいくのは危険。設備をよく理解し正しい知識を持てば新たな工法としての活路が見出せます。
事業連携セミナー〜他社との協業・協働により新たな道を拓く〜
共催:次世代自動車産業地域産学官フォーラム、中部経済産業局
自動車部品などの海外現地調達やモジュール化が進展する中、サプライヤー企業が複数工程を受注できる体制を確立する事が課題となっている。一方、中小企業が単独で事業領域の拡大を図ることは困難で、複数の中小企業が強みを補完し合う協業・協働体制を構築し、単工程型から複数工程型への転換、新たなビジネスモデルの創出などを実現する動きが出てきている。本セミナーでは、複数企業の協業・協働による事業展開の事例や可能性を紹介する。
10:30〜11:30
- 単工程中小企業の生きる道について
〜技術力のある単工程に特化した中小企業がグローバル化の中でどう生き抜いていくのか?〜
- ゼネラルプロダクション(株) 代表取締役 石崎 義公 氏
昨今のグローバル化の進展の下、これまで日本のものづくりを支えてきた技術力のある単工程の中小企業を取り巻く経営環境は厳しくなっています。しかしながら、これらの中小企業と広く連携することにより、一社単独では為し得ない競争力のある製品を生み出すことができます。当社は、日本の150社以上の単工程中小企業をとりまとめ、製造を発注し、自社で営業、工程管理、生産管理、品質管理を行い、海外、国内大手企業に完成品の精密機械部品を販売しています。本セミナーでは事業を始めた想いや、連携のしくみ、課題、管理の在り方等、単工程中小企業がグローバル化の中でどう生き抜いて行くのか、具体的な取組みをご紹介します。
11:30〜12:30
- 多様なものづくり中小企業の勝ち残り策とは?
- 東成エレクトロビーム(株) 代表取締役会長 上野 保 氏
大企業では景況の好転で海外需要増への設備投資や増産が顕著。多様なものづくり中小企業の中には、サプライチェーンとして大震災前より受注増もある。しかし、多くのものづくり中小企業は仕事量の減少や利益確保に苦戦中。発注企業は、新しいニーズをものづくり中小企業に単工程だけではなく、ユニットやモジュールとして一括発注を要請。新しいニーズにものづくり中小企業は一社では対応が困難であり、中小企業の連携が必要。また、自社のものづくり力を生かした自社製品へのチャレンジでも中小企業や大学等との連携が必要。新連携やもの補助、サポイン等の国や自治体の支援等を活用し、勝ち残りを目指すプレゼンを行う。
ロボットシンポジウム2014名古屋〜安心・快適な社会の実現に貢献する次世代ロボット〜
共催:ロボットシンポジウム2014名古屋実行委員会
11:10〜12:00
- 「弱いロボット」研究の目指すもの〜ロボットとの新たな共生関係の構築にむけて〜
- 豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授 岡田 美智男 氏
講演者らは「だれの手も借りずに、ひとりで動きまわれる」という個体能力主義的な能力観を越えて、むしろ「ひとりではなにもできない」ような「弱いロボット」の研究を進めてきた。ひとりではゴミを拾い集められないけれど、子どもたちのアシストを上手に引き出しながら、結果としてゴミを拾い集めてしまう「ゴミ箱ロボット」など、関係論的な行為方略を備えた「関係論的なロボット」である。本講演では、この「弱いロボット」研究の背景やねらい、福祉介護分野等への応用に関する話題を紹介したい。
13:00〜13:45
- 中小企業によるロボット分野への参入
〜移乗介護ロボットの開発〜
- マッスル(株) 代表取締役 玉井 博文 氏
起業以降、大手メーカー向け専用制御機器の開発・販売に従事し、その間に培った制御技術をもとに一体型ACサーボシステム「クールマッスル」の開発・販売を開始。2010年の上海万博/日本産業館より外壁昇降ロボットの製作を受け、大手メーカーに相談するも全て断られ、自社製作せざるを得なくなる。
既に製作期間が3か月しか残されていない中、仲間を募って分業する事で短期間製作を実現。この経験をもと、「どうせやるなら多くの人に役立つ仕事」の初心忘れず、かねてより要望の多かった介護機器を自社で開発し、介護業界への参入を決意。
13:45〜14:30
- ロボット技術を用いた社会サービス
〜関西地域の取組事例〜
- 大阪工業大学 工学部ロボット工学科 教授 本田 幸夫 氏
成長戦略の一つとして「ロボット革命」という言葉が登場しているが、ロボット革命とは我々の生活をどのように豊かにしてくれるのか?パナソニックでの生活支援サービスロボット事業創出の経験を通して、失敗から学んだこと、サービスロボット産業創出のために必要なことを紹介するとともに、現在大阪工業大学で進めている地域密着型でイノベーションを起こす活動を紹介する
14:40〜15:25
- Pepperがもたらす新たな可能性
- ソフトバンクロボティクス(株) プロダクト本部 PMO室 室長 林 要 氏
ソフトバンクが立ち上げたロボット事業「Pepperプロジェクト」。本講演ではその概要や、ショップ導入が進むPepperの評判、今後の事業展望などを、開発エピソードやロボット事業にかけるソフトバンクの想いなどをまじえながらご説明します。また、9月20日に開催される開発者向けイベント「Pepper Tech Festival 2014」の模様なども合わせてお伝えできればと思います。質疑応答の時間もございますので、本プロジェクトに関しての疑問、質問にもご回答させて頂きます。
15:25〜16:10
- ロボカップの魅力と世界大会の名古屋開催に向けて
- 大阪大学大学院 工学研究科 教授 浅田 稔 氏
1997年8月名古屋国際会議場で、第一回ロボカップ世界大会が第15回人工知能国際会議と一緒に併催された。全世界から40数チームが参集し、実ロボット小型リーグ、同中型リーグ、シミュレーションリーグの3リーグで闘った。当時、ほんとど無謀と言われた、複数ロボットの同時制御による試合展開は想定通り多くの課題を内包し、満足に動作するロボットは皆無であった。それから10数年、想定を上回る規模で全世界を巻き込みいまや全世界約40の国と地域から400余りのチームが参加し、ロボットサッカー、ボカップジュニア、ロボカップレスキュー、ロボカップ@ホームと多様なリーグが展開されている。本講演では、20年目の節目の2017年の世界大会を名古屋で開催することの意義と価値をお話する。
クリーンディーゼルを支える技術
〜本質を追求した製品開発〜
共催:クリーンディーゼル普及促進協議会
- (株)デンソー ディーゼル噴射技術部 部長 松本 修一 氏
ディーゼル自動車は、かつては黒い煙や光化学スモッグの原因物質を撒き散らす悪いイメージを持たれていましたが、コモンレールシステムの導入により、クリーンなエンジンへと生まれ変わりました。本講演では、更に進化し続けるディーゼルエンジン及びディーゼルエンジンを支える燃料噴射装置(コモンレールシステム)について話をします。特に我々が供給している燃料噴射装置については、さらなる進化をどのように成し遂げ製品化しているのか、どういう考えで世界で通用する製品を設計しているのか、日本流の開発、ものづくりの観点から話をします。
米国製造業回帰の現状と技術革新がもたらすインパクト
- 日本貿易振興機構(ジェトロ) 海外調査部 北米課 課長代理 山田 良平 氏
生産拠点としての米国に改めて注目が集まっている。オバマ政権は11月の中間選挙を控え、優先課題である「経済」「雇用」の改善を念頭に政策運営の手綱を引き締める。政権は、地域毎に、新たに設立する研究開発機関を核に産学官連携を進め、競争力ある次世代製造業を創出しようとしている。ビジネス実態としては、技術革新を生み出し、新たな技術を活用する場としての米国の存在感は依然大きく、こうした点も米国経済の推進力となっている。本セッションでは、米国回帰の実態や、その背景を考察するほか、オバマ政権の製造業復権に向けた施策の方向性などについてもご紹介する。
炭素繊維複合材料の開発史と、将来への挑戦
協力:名古屋大学ナショナルコンポジットセンター
- 東レ(株) 取締役 生産本部(複合材料技術・生産、ACM技術部)担当 吉永 稔 氏
当社がポリアクリロニトリル(PAN)を原料とするPAN系炭素繊維の工業生産を開始して以来、43年が経過し、炭素繊維複合材料(CFRP)が工業材料として認知され、様々な分野で広く用いられるようになってきた。本講演では、炭素繊維およびCFRPの概要、CFRP用途開発の歴史などを紹介するとともに、適用分野ごとにCFRP用途開発の現状や、当社の複合材料事業の取り組み状況、CFRPの将来動向などを、素材メーカーの視点から述べる。
3Dプリンターが拓く革新的製造技術
13:00〜13:50
- レーザー活用積層造形技術の現状と展望
- 近畿大学 工学部 ロボティクス学科 教授 京極 秀樹 氏
最近、急に注目を浴びている3Dプリンティング技術は、これまで不可能であった複雑構造などを有する高機能製品の設計・製造が可能となり、今後の我が国の“ものづくり”に革命を起こすと期待されている。本講演では、金属を対象として主に適用されているレーザーを活用した粉末積層溶融法及び溶融堆積法を中心に、その装置開発や製品開発の最新動向、現状の装置の課題と今後の展開、さらには2014年度に技術研究組合次世代3D積層造形技術総合開発機構(TRAFAM)を設置して実施されている国のプロジェクト内容についても紹介する。
13:50〜14:40
- 3D積層造形技術の鋳造への適用
- (独)産業技術総合研究所 先進製造プロセス研究部門 基盤的加工研究グループ 研究グループ長 岡根 利光 氏
RP(Rapid Prototyping)からAM(Additive Manufactureing)へ至る、3Dプリンターに関しての最近の進展と、鋳造への適用として、砂型を3Dプリンターで積層造形して複雑形状の鋳型を製作し、高機能、高付加価値鋳造品を製造するなど、製造技術への活用事例と将来の展望について述べます。
14:50〜15:20
- 金属光造形複合加工技術を用いた高機能金型への取り組み
〜メタルAM技術(付加+除去)を活用した製造プロセス革新の事例紹介〜
- (株)メイク 代表取締役 倉知 厚徳 氏
松浦製作所製LUMEX-Avance25を導入し、金属粉末積層加工と同時切削加工技術を使い、高機能化した射出成形・ダイキャスト成形用の金型を製作している。3次元水管機構及びポーラス機構を内蔵することにより。成形における効率化も同時に図っている。金型製作と成形製造の両方の観点から高度化金型を使用した量産成形における効果について紹介します。
15:20〜15:50
- 石膏を使った3Dプリンタ用造形材料
- (株)ノリタケカンパニーリミテド セラミックス事業部 チームリーダー 吉川 大士 氏
株式会社ノリタケカンパニーリミテドは、次世代ものづくりの新たなツールとして注目される3Dプリンターで使用できる石膏材料を開発しました。3Dプリンティング技術は、従来のものづくり手法と異なり、デジタルデータを基に複雑な形状を持った製品を短時間で作製できることから、大幅な低コスト化、あるいはオープンソースを利用した製造工程のイノベーションが期待されています。本講演においては、石膏材料使用型3Dプリンターのしくみ、そこで使用される粉体材料の要求特性、それを実現するための技術的検討について説明するとともに、今後の展望、課題についても提示します。
15:50〜16:20
- 金属粉末レーザー積層造形法を活用した研究開発
- (地独)大阪府立産業技術総合研究所 主任研究員 中本 貴之 氏
当所では200W級の炭酸ガスレーザーおよび400W級のファイバーレーザーを搭載した金属粉末積層造形装置2台を所有しており,ものづくり企業の技術支援を行っている.その中で,さまざまな企業ニーズに応えるため,種々の粉末材料を用いた造形技術の開発に取組んできた.本講演では,これらの取組みの中から,金型や機械部品への展開を目指した鋼系粉末による造形物の高密度化・高強度化技術,生体インプラントへの適用を目指したチタン系粉末による低弾性率多孔体の開発などを中心にいくつかの事例を紹介する。
航空機産業ビジネス支援セミナー
海外ビジネス成功へのポイント 〜新規参入から海外販路へ〜
共催:名古屋市
航空宇宙産業は、関連する技術分野の裾野が広く、自動車をはじめ幅広い産業への技術波及効果が期待できる産業であり、地域の産業振興に大きく寄与する重要な産業です。
当地域における航空宇宙関連産業の更なる発展を図るため、海外販路拡大の取組み事例の紹介や新規参入へのポイントなど、具体的な実例を交えてご紹介します。
13:00〜13:50
- 中小企業の海外販路拡大の取組み事例紹介
〜航空機部品のサプライヤーになるために〜
- (株)VRテクノセンター 航空宇宙生産技術中核人材育成プロジェクト コーディネーター 川合 勝義 氏
航空機業界の需要予測・受注動向、IntegratorとSupplierのつながり、BOEINGおよびAIRBUS、Regional Jetの受注残などから、販路開拓の糸口を開設する。
更に、エンジンの開発量産の動向を示すとともに、28,000台に及ぶエンジンの量産に参画する糸口を述べる。
Supplierになるために必要となる用件、海外に販路を開拓した実例、そのための提案書の書き方、契約上のリスクを述べる。
14:00〜14:50
- 規格改訂に対するリスクアセスメントの基礎と実務
〜経営に役立つマネジメントシステムの姿とは〜
- ペリージョンソン ホールディング(株) 取締役 営業統括本部長 新谷 雅年 氏
2015年にISO 9001の改訂を控えていますが、それに連動してAS9100(JIS Q 9100)も2016年に改訂が予定されています。今回の改訂で採用されるISOマネジメントシステムの上位概念「Annex SL」(附属書SL)の「リスク及び機会への取組み」を取り上げ、リスクアセスメント手法の基礎を解説します。具体的なリスクの識別・分類・分析・評価・対応の方法を説明するとともに、企業内での統合リスク管理の考え方を整理することで、各種マネジメントシステムを効率的かつ有効的に活用するヒントとなるでしょう。
15:00〜16:30
- 航空機産業の特徴や将来性、参入へのポイント・留意点
〜変化にビジネスチャンスを掴むには〜
- 横井経営技術研究所 代表 横井 圭一 氏
航空機産業に関わる基本的な最新データを元に、現状及び将来の動向について解説します。また、日本における産業構造が如何に変わろうとしているか、いわゆる民間航空機における一貫生産体制への移行について解説します。
航空機産業への参入については、参入課題を示した上で、企業としてどのような準備をし、どの機会を利用すれば参入し易いかを具体的な例示のもとに解説します。さらに、航空機産業への参入の切り口を、加工に関しては代表的な加工方法や部品を示し解説します。
自社の現状に合わせご検討して頂けるようにします。
グローバル化に対応する元気な企業/グローバル・ニッチトップ企業
共催:次世代自動車産業地域産学官フォーラム、中部経済産業局
経済のグローバル化が進展し、多くの産業分野において世界的な競争が激化している中、地域の中小企業が目指すべき方向として、グローバル・ニッチトップ企業が注目されている。本セミナーでは、グローバル・ニッチトップ企業研究の第一人者である経済産業省の細谷氏から基調講演をいただく。あわせて、グローバル化に対応する地域内外のものづくり企業経営者から講演(事例紹介)をいただく。
13:30〜14:30
- グローバル・ニッチトップ企業論〜日本の明日を拓くものづくり中小企業〜
- 経済産業省 地域政策研究官 細谷 祐二 氏
2014年3月に、地域政策研究官としてこの6年間取り組んできた日本のものづくりニッチトップ型企業の調査研究をとりまとめ、白桃書房より「グローバル・ニッチトップ企業論」を上梓した。これまでの研究成果は経済産業省のグローバルニッチトップ企業100選や地域の中核的企業に対する新たな支援策の検討に反映されつつある。この講演では、今後のものづくり企業の一つの有力なモデルとしてグローバル・ニッチトップ企業に共通する優れた特徴を中心に、具体的事例を交えて紹介する。
14:40〜15:10
- Mitsuhasiブランドを世界のブランドへ〜下請企業からブランドメーカーへ〜
- (株)三橋製作所 代表取締役 三橋 宏 氏
当社は、食品等包装関連装置とコンバーター関連機器の製造メーカーであるが、元々は大手メーカーの下請企業であった。しかし、下請企業のままではいずれ行き詰まるという危機感のもと、自社製品の立ち上げに取組んできた。例えば、即席麺にスープの小袋を乗せるパウチディスペンサーなどを含むPACK関連装置は、海外売上高の比率が約半分を占めるなど、現在では自社製品により、グローバル展開を図っている。
15:10〜15:40
- 相手国のDNAを大切に〜いかにして海外での信用を勝ち得るか〜
- KTX(株) 代表取締役会長 野田 泰義氏
当社は、「電気鋳造」を主体として自動車、航空機、住宅設備、医療やレジャー分野の試作用金型、量産用金型及び各種製品の製造を行っており、また近年「ポーラス電鋳R」凹引き成形用の生産設備の製造も行っている。
「ポーラス電鋳R」金型はインパネ・ドアー成形金型として、世界の大手自動車メーカーが採用しており、本講演ではグローバル展開のきっかけや対応などについて紹介をし、いかにしてグローバル化を図るべきかを考えたい。
15:40〜16:10
- 人の軒先を借りながら海外展開
〜お客様の情報が無ければ企業の舵とりはできません〜
- 昭和精工(株) 代表取締役社長 木田 成人 氏
当社は、自動車部品や食品容器向け金属プレス用金型のメーカーである。鏡面加工と精密せん断加工の技術を強みとしている。世界から認められる存在価値のある企業を目指して、同業他社との連携による販路開拓、客先との連携による新製品開発やグローバル展開、社内人材育成などに取り組む当社の事例を紹介する。
快適性開発研究会セミナー
〜自然室温で暮らせる家〜
共催:(独)産業技術総合研究所、名古屋駅前イノベーションハブ
13:15〜13:30
- 趣旨説明
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13:30〜14:40 【逐次通訳】
- "Materials for energy efficient buildings in Europe and Japan“
〜省エネルギー型建築材料・ヨーロッパと日本〜
- (独)産業技術総合研究所 上席イノベーションコーディネータ/元フラウンホーファー日本代表部代表 Dr.Lorenz Granrath 氏
ドイツでは、建築の新旧を問わず省エネルギー基準を満たさなければなりません。これによって建築のコンセプトの構築、及び、新建築部材の開発が進んでいます。エネルギーは主に家の3つの部位から浪費されます。「窓」、「壁」、「不必要な通風」です。講演では、これらの問題に取り組むいくつかの開発例を紹介します。
14:50〜15:50
- 快適な住まいは建築外皮の構成から
〜エクセルギー研究が明らかにしてきたこと〜
- 東京都市大学 環境学部 環境創生学科 教授 宿谷 昌則 氏
私たち人が建物の内にあって過ごす時間は、人生80年として70年を越えます。したがって、人にとって不「快」でない「適」切な建築環境づくりは極めて重要です。その基本は、室内空間を、建築外皮を、適切な物性をもつ材料で構成することです。何故そう言えるのか。本講演では、近年のエクセルギー研究が明らかにしてきた「人の内なる自然と建築の関係」の視点からお話します。
16:00〜16:30
- 窓を鏡にすることで冷房負荷を大幅に低減
〜鏡状態と透明状態を切り替えることができる“調光ミラー”の実用化を目指して〜
- (独)産業技術総合研究所 サステナブルマテリアル研究部門 環境応答機能薄膜研究グループ 主任研究員 山田 保誠 氏
窓ガラスは、大きな熱の出入口となっており、外部から入ってくる光の透過率を調節(調光)することにより大きな省エネルギー効果が期待されます。産総研はこれまで、鏡状態と透明状態を切り替えることができる“調光ミラー”を開発しており、新たに透明時の可視光透過率が70%以上の“調光ミラー”を開発しました。これを窓ガラスに用いることにより、透明な複層ガラスに比べ夏場の冷房負荷低減効果が期待できるほか、自動車のフロントガラスに適用可能となります。
【ア】そうだ!「産総研」があった! その活用方法のご紹介
- (独)産業技術総合研究所 中部センター イノベーションコーディネータ 飯田 康夫 氏
2000名を越える研究者を擁する産業技術に関する公的研究機関が「産総研」です。基礎から実用化まで、研究成果の産業化に向けて一体的かつ連続的に取り組んでいます。企業・大学・公的機関の皆様に産総研を効果的にご活用いただくための連携メニューについてご紹介いたします。
【イ】名古屋市ヘルスケア産業参入支援事業
下肢深部静脈血・リンパ液うっ滞予防機器−「ヒラメ筋電気刺激装置」の紹介
- 松栄電子研究所 代表取締役会長 (医学博士) 松尾 功一 氏
【ウ】CFRPと金属のレーザ溶着技術と加工システムのご紹介
- 前田工業(株) レーザ事業部 笠原 圭太 氏
経産省の戦略的基盤技術高度化支援事業として、CFRPと金属のレーザ溶接技術の開発を進めている。キーとなるのは、回折光学素子(DOE)を用いた光整形技術である。開発した加工技術、加工システムを主に弊社のシステム事業について御紹介する。
【エ】中小企業のモノづくり事業戦略
- 協和工業(株) 経営管理グループ 顧問 久野 高嗣 氏
小型の動力伝達部品「ユニバーサルジョイントの専門メーカー」としての事業展開。1977年日本初の冷間鍛造製法によるステアリングジョイント開発・事業化、またサポインの事業化冷間成形用潤滑剤塗布装置の開発など事例で紹介いたします。さらに提案型企業として独自のマーケット開発、強いつくりの開発(工程イノベーション)、最適デザインの開発でブランド化を目指す中小企業の姿も紹介いたします。
【オ】CADPAC-3D FECによる膨大な2D図面資産の再活用
- (株)デザイン・クリエィション 営業部統括部長 岩金 牧男 氏
社内に膨大に蓄積された2D図面資産をCADPAC−3D FECは簡単によみがえらせます。2Dは既存のCADのままでOK、2D設計を否定することなく、2D設計の延長線上で、3D化が可能になります。図面の仕上げも従来の2D−CADでOK。
【カ】「高速・高品位ピコ秒ハイブリッドレーザ」のご紹介
- スペクトロニクス(株) 営業グループ 中西 健 氏
半導体レーザ、ファイバレーザ、バルクレーザを組み合わせたピコ秒ハイブリッドレーザを中心に、微細加工用途で高い能力を発揮する、スペクトロニクスのレーザ技術を紹介します。